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SALESIO-1/SC-1

テストフライトにて

テストフライトにて (2011/11) 

 この機体は、2003年に育英高専(現 サレジオ高専)の学生チームが鳥人間コンテスト用に製作したものです。基本設計から製作、試験飛行まで私共が指導に当たらせて頂きました。

 垂直尾翼のみ後方に残した先翼式の特異なフォルムは、Burt Rutan氏の『Solitaire』に倣ったものです。先翼機では方向安定性を得るために如何に垂直安定板を重心の後方に置くかが問題になります。主翼に後退角を付け、翼端に垂直尾翼を配する方法が主流ですが、後退翼の構造設計は、容易ではありません。『Solitaire』形式はこの難しさを避けるためのシンプルな解決策です。機体の全長が大きくなるのが欠点ですが、その分設計は遙かに容易になります。

 『SALESIO-1』は、その後2回の鳥人間コンテスト出場の後、2007年から大規模な改修を開始、現在はソーラープレーン化へ向けて作業を進めています。サレジオ高専は、長年に渡りソーラーカーで素晴らしい成果を上げてきました。オーストラリア縦断レースを最初に完走した学校チームとしても有名です。豊富なソーラーパワーの経験を基に、『SALESIO-1』が日本初の有人ソーラープレーンとして離陸するのは間もなくです。

 改修に当たっては、オリンポスが全面的に設計製作に参加し、現物リバースによる完全図面化を行いました。このジャンルの機体で、再製作が十分可能な程度まで描き上げた図面はあまり例がありません。製作マニュアルは用意していませんので、再製作にはある程度の経験を要しますが、鳥人間コンテストに限らず、軽量な乗り物を設計製作する際、必ず参考になります。

 

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