文献紹介【全般】

Flight Testing Homebuilt Aircraft Flight Testing Homebuilt Aircraft
  Vaughan Askue(著)
  IOWA STATE UNIVERSITY PRESS
  ISBN 0-8138-1308-5
ホームビルト機の初飛行はどのようにすればよいのか?という疑問に答えてくれる本です。
この本では、初飛行前の準備からスピンの試験まで段階を追って、実施要領とトラブル発生時の対処法を実践的に説明しています。
Iowa State Press のサイトなどから購入できます
日本語訳(一部)がご覧になれます

THE COLLECTED WORKS OF STAN HALL THE COLLECTED WORKS OF STAN HALL
  Janice Hagen and Dan Armstrong(編)
  Sailplane Homebuilders Association
Soaringの有名なコラム"Homebuilders' Hall"や、"Sailplane builder"などのニュースレターに掲載されたStan Hallの記事をまとめたもの。自作グライダーに関して空力的考察から工作法、荷重試験などすべてのジャンルをカバーする338ページのこの一冊は、読み応え十分です。

第2巻が近日 発刊されるようです。
SHA から購入できます

LOW POWER LAMINAR AIRCRAFT DESIGN LAMINAR AIRCRAFT STRUCTURES LAMINAR AIRCRAFT TECHNOLOGIES LOW POWER LAMINAR AIRCRAFT DESIGN
LOW POWER LAMINAR AIRCRAFT STRUCTURES
LOW POWER LAMINAR AIRCRAFT TECHNOLOGIES
 
 Alex Strojnik(著)
モーターグライダー"S-2"の設計者Alex StrojnikのLAMINAR AIRCRAFTシリーズ3部作。
この三冊で、層流翼、コンポジット素材を使った機体のコンセプト、空力設計、構造設計、工作法などが一望できます。
Aircraft Spruce のサイトなどから購入できます

軽飛行機の設計法 軽飛行機の設計法
  L.パズマニー(著) 阿部郁重(訳) 内藤 子生(監修)
  社団法人 日本航空技術協会 (1971年初版発行)
原著者のパズマニー氏が、自身の設計した傑作機『PL-1』を題材に軽飛行機の設計を具体的に説いた名著です。設計が固まっていくプロセスを平易な解説で導いてくれます。当時のアメリカ人ホームビルド設計者としては、先進的なタイプで、翼に層流翼型を採用し、アスペクト比も大きめです。機体の全体の雰囲気は、むしろヨーロピアンな印象です。愛称の『ラミネア』は層流の意味です。
長めのスパンの荷重を減らし、且有効アスペクト比を増すため、翼端タンクを採用、しかも、FRP製です。空力と構造を熟知しています。ただし、本書では、構造設計には触れていません。
訳者の阿部氏は、元防衛庁の翻訳技官で、自身もホームビルダーです。また監修の内藤氏は、元富士重工の超ベテラン設計技師ですから、内容は確かです。そう言えば、『FA-200』は、『PL-1』を4座にしたようにも見えますが、如何でしょう。

アマチュアのための軽飛行機製作法 アマチュアのための軽飛行機製作法
  L.パズマニー(著) 阿部郁重(訳)
  社団法人 日本航空技術協会
本書は、『軽飛行機の設計法』の姉妹本とも言えるものです。題材機『PL-1』が、金属モノコック構造の機体ですので、現在でもほぼそのまま通用する内容です。一般に我が国では、金属モノコック機は製作が難しいと思われがちですが、軽飛行機クラスでは、本書の解説のように、安価な工具と手作りの冶具で、ほとんど出来てしまいます。日本では、材料と工具の入手に手間がかかるのが金属機の難点ですが、同等の性能の木製機を製作しようとすれば、工数と難易度は変わりません。
飛行機に一般的な金属加工を学ぶには、この上ないガイドブックですが、それだけではなく、FRP成型や、プレキシグラスの熱成形まで、幅広く解説され、ひと通りの飛行機製作の工程はこれ一冊でつかめてしまいます。発行から28年、隠れたベストセラーのはず・・・

東大LBS-2とLBS-3 東大LBS-2とLBS-3−その開発と製作の過程をたどる−
  著者 牧野 健
  発行 TP編集部 有限会社エアワークス
  (非売品)
グライダーの構造に『繊維強化プラスチック』、つまりFRPが利用され始めたのは1960年前後の事です。"FS-42 Phoenix"が、世界初のFRP製グライダーとして有名ですが、我が国でも1955年、"Phoenix"に先立ち"東大LBS-2"という機体が、胴体にFRPを用いて試作されていた事実はあまり知られていません。
本書は、当時東大工学部に在学中で、実際にこのプロジェクトを見聞される機会を持たれた牧野氏が、関係者らに再確認し纏められたものです。グライダーのFRP化は、層流翼に求められる翼表面の平滑化が主目的でしたから、フルコンポジットの"Phoenix"と"LBS-2"を同列には語れませんが、その昔、グライダーの新技術開拓に意欲的な人々が日本にもいた事実を知る貴重な記録です。
"LBS-2"の経験を礎に、世界戦に向けて製作されながら不遇な運命を辿った本格的競技機"LBS-3"の顛末には、色々な事を考えさせられます。

あるボートデザイナーの軌跡 あるボートデザイナーの軌跡
  堀内 浩太郎(著)
  舵社
  ISBN4-8072-4201-6
著者の堀内氏は、ヤマハ発動機で、主に船の設計を担当されたデザイナーです。携わった開発プロジェクトは多岐にわたり、機知に富んだアイディアで問題を次々に解決していくプロセスを詳細に紹介しています。氏自身の筆による卓越したイラストで、設計スパイラルとはどういうものかをリアルに共感させてくれる貴重な参考書です。
特に、『貸しボート』設計のエピソードは、地味ながら、示唆に富んだ内容です。

東大LBS-2とLBS-3 あるボートデザイナーの軌跡2
  堀内 浩太郎(著)
  舵社
  ISBN 4-8072-4202-4
 前著に引続き、多岐に渡るプロジェクトが紹介されています。特に著者、堀内氏のライフテーマとも言える”水中翼”が、様々な形式の船に対し検討されています。そのいくつかは、実証試験にまで漕ぎ着けたものの、陽の目を見ない作品もまた多かった由。商品化の成否には、人知の及ばない側面がある事を知らされます。商品を創り出さねばならないエンジニアの厳しさと、その中にあって、常に夢と希望を失わない著者の強靭さに圧倒されます。

東大LBS-2とLBS-3 Slingsby Sailplanes - A comprehensive history of all designs
  Martin Simons(著)
  Airlife Publishing Ltd
  ISBN 1-85310-732-8
 1950年代、今も現役の木製ソアラKa-6と性能を競い合ったのが、スリングスビーのSkylarkシリーズです。当時は層流翼型の採用で空力性能が飛躍的に伸びた時代、スリングスビー・グライダーにとっても黄金期でした。その成功の鍵は、主翼前半部に厚い外板を採用することで、木製構造ながら層流維持のために要求される高い翼表面精度を実現したことにあります。しかし複合材や構造法の進歩により、空力的にも構造的にも優れたFRP製グライダーが続々と登場し、木製機の時代は終わります。
 本書はその歴史を辿りながら、ガル翼の時代から今のプラスチック・ソアラへと至るグライダーデザインの変遷を教えてくれます。安価な操縦訓練法としてプライマリが一世を風靡した時代など、初期の様子を知るのも面白い一冊です。

【工作関連】〜FRP/コンポジット

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